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ページ表示速度の重要性と改善方法

この記事では、ページ表示速度の重要性と速度改善方法について説明しています。SEO対策においてなぜページ表示速度が重要なのか、ページ表示速度を速くするためにどのようなことをすればよいのか、について詳しく見ていきます。

SEO対策におけるページ表示速度の大切さ

ページ表示速度は、ユーザーの利便性を上げるための大切な要素のひとつです。

ページ表示速度が遅いWebサイトは、ユーザーにとって「使いにくい」サイトになってしまいます。目的のページがなかなか表示されないことは、ユーザーにとって大きなストレスになりますし、表示される前に違うサイトに飛んでしまうことも大いにあり得ます。

また、Googleがユーザーにとって利便性に優れているサイトを上位に表示させる、という考えであるため、SEO対策においてもページ表示速度の最適化は重要になってくるのです。

Googleがページ表示速度を重要視していることは、以下の公式発表からも知ることができます。

1. ウェブ検索ランキングでのサイト速度の使用

Googleは「検索ランキングでサイトの速度を考慮する」と明言しています。

「私たちと同じように、私たちのユーザーも速度に大きな価値を置いています。そのため、検索ランキングでサイトの速度を考慮することにしました。さまざまなソースを使用して、他のサイトと比較したサイトの速度を決定します。」

参照 「ウェブ検索ランキングでのサイト速度の使用(2010年4月9日)」 https://developers.google.com/search/docs/fundamentals/get-on-google

表示速度の速いページはユーザーの満足度を上げるため、SEOにおける評価も高くなるのです。

2. Speed Update

2018年には、「ページの読み込み速度をモバイル検索のランキング要素として使用する」として「Speed Update」を発表しています。これにより、PCによる検索ランキングに加えてモバイルデバイスによる検索ランキングにも表示速度が関わってくることとなりました。

Speed Updateが導入された経緯として、スマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイスが普及してきたことが挙げられます。SISTRIXの調査では、PCによる検索は35%に対しスマートフォンでの検索は64%にのぼるという結果が出ています。

これからは、ページの表示速度改善を行う際にはモバイルページを意識して行う必要があるでしょう。

参照 「ページの読み込み速度をモバイル検索のランキング要素に使用します(2018年1月17日) https://developers.google.com/search/blog/2018/01/using-page-speed-in-mobile-search

3. Googleによる2017年の分析結果

Googleが2017年に発表した分析結果では、モバイルサイトの読み込みに3秒以上かかると、サイトを訪問した53%が離脱してしまう、というデータが出ています。また、表示速度が1秒の時に比べ3秒かかった場合には直帰率が32%上昇するという結果もあります。

これらの結果より、表示に3秒以上かかるページはユーザーにストレスを感じさせてしまうことがわかります。

上記3点から、Googleは表示速度の重要性を述べており、SEO対策において無視できない項目であることが明白になっています。

自サイトのページ表示速度を調べる方法

Googleは、ページ表示速度を調べることができるツールを提供しています。以下に2種類のツールを紹介します。2つとも無料で使用することができます。

1. Google PageSpeed Insights(ページスピードインサイト)

Google PageSpeed Insightsでは、URLを入力するとPC・モバイルそれぞれのページパフォーマンスを測定することができます。測定結果は、0~100点で示され50点未満は「遅い」50~89点は「標準」90点以上は「速い」と判断できます。またパフォーマンスのスコアだけでなく、表示速度に影響を与えている箇所についても指摘してくれます。

表示速度を改善する際は、赤字で表示される指標から取り組んでいくと良いでしょう。まず70点以上になるように改善していくことをお勧めします。

参照 「PageSpeed Insights」 https://pagespeed.web.dev/

2. Google Analytics(アナリティクス)

Google Analyticsを使用して、ページ表示速度を計測することも可能です。また、PCとモバイル、ブラウザごとの比較などユーザー環境ごとにwebサイトの表示速度を測定することができます。

まず、サイト全体の「平均読み込み時間」「サーバーの平均応答時間」を調べ表示速度はどうか、問題となっている箇所はないか等を確認します。さらに、ページごとの表示速度を確認します。サイトの平均より読み込みが遅いページは赤字で表示されるので、該当ページに重点を置いて改善することになります。

なお、ページごとに表示される数値は、上記PageSpeed Insightと同じものです。もしGoogle Analyticsで問題点が見つかったら、PageSpeed Insightでより詳しい改善方法を調べていくのが良いでしょう。

参照「Google アナリティクス」 https://analytics.google.com/analytics/web/provision/#/provision

ページ表示速度を改善するには

PageSpeed InsightやGoogle Analyticsを使い、自サイトの表示速度の状況、遅くなっている原因をつかむことができたら、次にサイト改善をしていくことになります。

ページの状態により遅い原因は様々ですが、次に説明する対策を講じることでサイト全体の表示速度を上げる効果が期待できます。

ブラウザのキャッシュ活用

ブラウザのキャッシュを活用し、ページの読み込み時間を短縮することが可能です。

キャッシュとは、一度アクセスしたサイトデータをブラウザに一時保存しておく機能のことです。このキャッシュを使うことで、ユーザーが再度ページにアクセスした際に保存データを使いページを表示させます。このため、一からデータを読み込んで表示するよりも短時間での表示ができるのです。

ブラウザキャッシュを使うには「.htaccessファイル」でキャッシュの有効期限を設定します。指定していない場合は、期限切れとみなされるためサイトアクセス時に常時データを読み込むことになります。

ただし、有効期限の設定には注意が必要です。期限切れまでの期間が長すぎると、ページ更新が反映されずユーザーが最新の情報にアクセスできない可能性も出てきます。

更新頻度の低いファイル(画像ファイルなど)は有効期限を長く、反対に更新頻度の高いファイル(テキストファイルなど)は期限を短くするなど、ファイルごとに設定するのが良いでしょう。

画像の最適化

画像データはテキストデータに比べてデータサイズが大きくなりがちです。したがって読み込みに時間がかかる傾向にあります。画像データを最適化することで、読み込み時間を短縮することが期待できます。

画像データを最適化するには、「適切な大きさにする」ことと「画像データの形式を適切なものにする」ことが必要です。

不必要に大きなサイズの画像であるなら、サイズを落とすようにしましょう。画質を落とさずデータサイズを圧縮できるツールも多く存在しています。また、画像データの形式が
推奨形式でない場合、jpg・png・gif等の推奨形式に変えることで表示速度が速くなる場合があります。

ソースコードを圧縮する

HTMLやCSSなどのWebサイトを構成するソースコードを見直すことで、表示速度を改善することができます。ソースコードを短くした分読み込みの時間が短縮されるからです。

ソースコードの中に「使用していないコード」「無駄な空白行や改行」「不要なコメントアウト」などは記述されていませんか。このような不要なコードの削除でソースコードを圧縮し軽量化しましょう。

また、どのソースコードが不要なのか判断できない場合には、ツールの使用がお勧めです。
インターネット上の無料ツールを使って、自動的にコードの圧縮・軽量化を行うことができます。

AMPに対応したページにする

AMPとは、「Accelerated Mobile Pages」の略語です。スマートフォンやタブレット端末などのモバイルデバイスでのページ表示速度を速くするための技術であり、AMP導入により表示速度の向上が可能になります。

AMP対応のページは、GoogleやTwitter等がキャッシュしています。このため、ユーザーがGoogleやTwitterからwebページを表示する場合、サーバーとの通信をする必要がなくなります。ユーザー側に直接ページデータを渡すことができるため、表示速度の向上につながるのです。

Googleの検索順位にも影響があると言われており、モバイルデバイスからのアクセスが多いサイトやページには、ぜひ対応しておきたい機能です。

ただし、WordPress使用のサイト以外ではHTMLの編集が必要になります。WordPressでのサイトなら導入は容易です。また、最初からAMP対応のテーマを使用するのもお勧めです。

AMP対応テーマ例

Cocoon(コクーン) https://wp-cocoon.com/
Luxeritas(ルクセリタス) https://thk.kanzae.net/wp/

不要なプラグインの削除

WordPressで作成したサイトでは、不要なプラグインを削除することで表示速度が速くなることがあります。

サイト情報を読み込む際には、全てのプラグインも読み込んでしまいます。導入したものの現在は使用していないプラグインまで読み込んでしまうことで、無駄な時間がかかってしまいます。

プラグインの見直しを行い、不要なプラグインがあればすぐに削除しましょう。

高スペックのサーバーを使用する

使用しているサーバーの性能を高めることで、表示速度の向上が見込めます。高スペックなサーバーは通信速度が速いので、その分応答時間が短くなるからです。

サーバーのスペックのうち、速度に影響する要素はいくつかありますが、主要なものとして以下の要素が挙げられます。

・表示速度(サイトを画面に表示させる速度)
・転送量(受け入れ可能なアクセス数。大きい数値になるほど多量のアクセスにも対応できる)
・CPU(サーバーの処理能力。データ処理の速度に影響する)
・メモリ(データを展開する際の作業スペースの大きさ。数値が大きいほど処理速度が速くなる)

特に表示速度と転送量はページの表示速度に大きく影響します。アクセス数と照らし合わせ、必要であればサーバーを置き換えるのも、表示速度を改善する1つの方法になります。  

まとめ

ページ表示速度は、ユーザーの利便性を上げるための大切な要素のひとつです。Googleもユーザーにとって利便性の高いページを上位表示させる方針をとっており、SEO対策において無視できないものになっています。このことは、いくつかのGoogle公式発表からも見て取ることができます。

ページの表示速度を改善するために、まず現在の表示速度を計測しましょう。「Google PageSpeed Insights」や「GoogleAnalytics」を使い、表示速度と改善すべき点を洗い出します。

改善方法としては「ブラウザキャッシュ活用」「画像最適化」「ソースコード圧縮」「AMP対応」「不要プラグイン削除」「サーバーの高性能化」などがあります。

これらの対策を取りながらページの表示速度を高速化し、ユーザビリティを向上させるようにしましょう。

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