マッチングサイト マッチングサイトの作り方をわかりやすく解説! WordPressの制作手順や構築方法の費用相場を公開! 2022.11.06 2022.12.04 マッチングサイトとは?意味と特徴について マッチングサイトとは、提供するユーザーとその提供元を求めているユーザーをマッチングさせるWebサービスのことです。マッチングサイトを運営する管理者は、それぞれのユーザーを管理してマッチング=仲介します。マッチングが成立した際の収入源は「仲介手数料」「提供側ユーザーが支払う月額費用」「掲載費用」の3通りです。物販販売やECサイトのように商材を仕入れる費用や手間がなく、在庫を管理・保管する必要もありません。資金がない状態からでもビジネスをスタートすることができるのがマッチングサイトの特徴です。「Airbnb」「タイムズカーシェア」など、シェアリングエコノミーの高まりとともに多彩なサービスが登場しています。ビジネスを初めてスタートさせる初心者からも絶大な人気です。 マッチングサイトの基本的な機能と役割 初期費用、軍資金が少なくても始められるマッチングサービス。しかし、重要なことはどちらのユーザーからも支持される「マッチングサイト」でなければならないということです。結論、ビジネスで成功するためにはマッチングサイトの構築方法を、いかにクオリティ高く作られるかです。ここでマッチングサイトに必要最低限の機能を紹介します。エンドユーザーの立場に立って6個挙げてみました。 ①新規会員登録・会員情報修正・退会 ②ログイン・ログアウト機能 ③メッセージの送受信 ④メール通知 ⑤検索機能 ⑥案件の登録・申し込み マッチングサイトが「管理者」です。そして忘れていけないのが「提供側」と「需要側」のユーザーが存在すること。つまり、一般的なWebサービスとは違い、マッチングサイトには「管理者」「提供側」「需要側」の3者が使うための管理画面と機能が必要なのです。 マッチングサイトの種類とは? マッチングサービスと言っても種類が多く、ビジネスモデルに合ったタイプを選ばなければいけません。いくつかのマッチングサイトの種類を紹介しますので、タイプに合ったものを選びましょう。 プラットフォームタイプ 参照元:https://www.airbnb.jp/ 「提供側」と「需要側」のユーザーが直接取引を行う場合におススメのタイプです。プラットフォームを使っている大手サイトでは「メルカリ」「Airbnb」「リクナビ」などが挙げられます。運営者が直接マッチング=仲介しないのが特徴的でCtoC、CtoB、BtoBなどの様々なビジネスモデルで利用できます。ただし、マッチング成立時の手数料が収益源となるため、確立した決済システムを整えておく必要があります。 仲介タイプ 参照元:https://www.r-agent.com/ 運営者が仲介するタイプです。ユーザー間の取引を運営者が行いサポートをします。「リクナビ」「レバテックキャリア」「リクルートエージェント」などが挙げられ、エージェントが存在しユーザー同士のマッチングを担当することが特徴的です。プラットフォームタイプに比べると、エージェントが仲介者となり、手厚いサポートを提供します。よって、取引単価の高い商材・分野に向いていると言えます。 問い合わせタイプ 参照元:https://www.biz.ne.jp/ 「需要側」のユーザーから問い合わせがあった場合に応じるタイプです。資料や見積もりを「提供側」ユーザーが開示します。このようなサービスでは主に問い合わせタイプのマッチングサイトが活用されます。ビジネスマッチングサービスは、問い合わせタイプの代表的例です。不動産・引越しなど幅広い分野で採用されていますが、最低限フォームがあればマッチングサイトを運営できるため、構築コストを抑えたスモールスタートでも可能です。 マッチングサイトの構築方法を公開 ここまででマッチングサイトの種類と機能、役割について紹介しました。理解できたことを前提に進めていきます。マッチングサイトの構築方法について紹介していきましょう。「サービスのタイプ」「サイトの規模」「サイトに搭載する機能」など、どの方法でマッチングサイトを構築するべきかで異なります。 スクラッチ開発 制作会社にスクラッチ開発をお願いする場合は下記の場合です。 ・独自機能を盛り込むことが多いプラットフォームタイプ ・会員制のマッチングサイトを構築したい ・あるいは多彩な機能を持たせたい ・膨大なユーザーを管理する大規模サービスを立ち上げたい もっとも自由度の高いマッチングサイトの構築手法ですが、コストが高額になります。スクラッチ開発以外にも、特定のマッチングサービスに最適化されたパッケージ・プラットフォームを用意している制作会社も存在します。ビジネスモデルによっては依頼をした方が有利になる場合があります。検討してみましょう。 制作会社にWordPress構築を依頼 以下のような場合は、Wordpressを活用したマッチングサイト構築を制作会社に依頼することをおススメします。 ・仲介タイプ・問い合わせタイプのマッチングサイトを構築したい ・自作できる知識・スキルがない ・充実した機能を盛り込みたい WordPressはCMSプラットフォームを活用するため、開発コストを抑えられることがメリットです。多彩なテーマをカスタマイズすれば独自性を演出できます。また、機能を追加できる多様なプラグインが利用できるのもポイントの1つです。プラグインを新規開発して独自機能を追加できるのも、制作会社を活用する利点でもあります。 WordPressでマッチングサイトを自作 以下のような考えがあれば、Wordpressを活用しマッチングサイトを自作でチャレンジすることをおススメします。 ・シンプルなマッチングサイトを構築したい ・できる限り構築コストは抑えたい 必要なカスタマイズを用意するには開発スキルが必要です。機能を必要最小限に絞り込むにはWordpressが最適です。多種多様なプラグインが存在し上手に活用できればマッチングサイトの構築は難しくありません。自作のメリットは、ビジネスが軌道に乗るかどうか先が見えない状態で、コストをできるだけ抑えたい場合に限ります。スモールスタートには自作が一番です。 WordPressでのマッチングサイトの作り方 ここからは実際にマッチングサイトを制作する手順を紹介します。WordPressを活用したマッチングサイトの作り方は、基本的には自作する場合でも、制作会社に依頼する場合でも手順は同じです。 要件定義・設計 ビジネスモデルを構想し、マッチングサイトに必要な定義を考えます。そして、Wordpressでの構造を構築していきます。必要な機能はどのようなものを考えます。実装をするのか、データーベースの管理はもちろん、サービスローンチ後のデータバックアップ・パッチ適用など、管理面をどうするかに関しても検討しておく必要があるでしょう。 サーバーを確保する WordPressでマッチングサイトを構築する際に、サーバが必要です。サーバは数多く存在し、サービスの規模によって選ぶものが異なります。サービスの規模が大きくなれば高速かつ堅牢な、月額5,000円~1万円程度のレンタルサーバが良いでしょう。オンプレミサーバとは異なり、大きなメリットはインフラ監視の手間が省けることです。サービスによっては無料でSSLを使える場合があります。 ドメインを取得する 独自のWebサービスをWordPressで構築するなら、サービス専用の独自ドメイン取得が必須です。なお、ASPサービスであれば不要です。「.com」「.jp」「.tokyo」など、ドメインによって費用は異なります。ただ、数万円の違いが出るようなものではありません。サービスに合わせて適切なドメインを選び取得しましょう。 WordPressインストール・セットアップ サーバ、ドメインを確保できたら次のステップです。Wordpressをインストールし、前述したように機能を実装するため「テーマ」「プラグイン」をインストールしていきます。標準のWordPressにない機能を追加するソフトウェアが「プラグイン」です。そして、ホームページのビジュアルを決定付けるテンプレートを「テーマ」と呼びます。 WordPressページを制作 手順に従い進めたら、それぞれのWordpressページを制作していきます。一般的には会社概要、トップページ、登録ページなど静的に表示される「固定ページ」、ブログや各種お知らせを表示する「投稿ページ」、や「オリジナルの投稿ページ」などがあります。利用するユーザーの動線を考えることも必要です。適切なページを階層に沿って構成し、ユーザーがどのページをよく見るのかを考えます。もちろん、マッチングサイトで表示されるべき写真・画像なども用意し、ページに配置する必要もあります。 テスト・公開 構築されたマッチングサイトが問題なく動作するかをテストします。公開できる準備が整ったら「ドメイン設定」を済ませて「公開」を選択。マッチングサイトの成長や改善に役立てるため、アクセス解析の設定をしておくのがおすすめです。 おすすめ! WordPressのテーマとプラグイン 参照元:https://wp-emanon.jp/ 「Emanon Pro」は、Web集客に特化したビジネスサイトを、WordPressで構築するのに最適の有料テーマです。9,800円の「Emanon Pro」のほか、ブロックエディタ・カスタム投稿機能を追加した、27,800円の「Premium」も用意されています。しっかりと内部SEO対策の施された完全レスポンシブ対応を基本に、SNSとのシームレスな連携、4種類のCTA(アクションへの誘導)、ランディングページ、フローティングメニューなど、Web集客に必要な機能を網羅しています。 Ultimate Member:WordPress無料プラグイン 参照元:https://ultimatemember.com/ 「Ultimate Member」は、WordPressに会員機能を追加できる、無料から使えるプラグインです。プラグインに最適化したテーマもプラスされた、年額299ドルのプランも用意されています。ユーザー登録&ログイン、プロフィール登録、ユーザーごとへのアクセス制限などの機能が無料版でも使えるほか、年額249ドルの有償版ならメンバー間メッセージ、フォロー、ソーシャルログインなどの追加機能も活用可能です. マッチングサイト構築の費用相場はいくらぐらい? WordPressは、オープンソース自体を無償で使える最大のメリットを兼ね備えています。また、サイトを構築する際の特別なプログラミング知識を必要としません。しかし、インターネットやアプリの構造、仕組みを理解しておく必要があります。Wordpressでサイトを構築する際にはある程度のITリテラシーが必要なことも事実です。「マッチングサイトの自作は難しそう」と感じる企業や店舗向けに、マッチングサイトを制作会社に外注した場合の費用相場を紹介していきます。 ケース1:制作会社でスクラッチ開発 前述でプラットフォームのマッチングサイトを構築するためには、スクラッチ開発が適切であると紹介しました。では、機能をすべて取り入れたプラットフォームマッチングサイトをスクラッチ開発した場合の費用はどのくらいなのでしょう。一般的な中規模開発会社に依頼すると想定すれば、おおよそ200〜300万円程度といったところが費用相場です。納期は2〜3ケ月程度かかると見ておけばいいでしょう。決済機能やレコメンド、ランキング機能などの追加機能が増えれば、高額費用になります。ここに関しては、独自のマッチングサイトパッケージ、プラットフォームを持つ制作会社にも同じことが言えます。 ケース2:制作会社でWordPress構築 制作会社にWordpressを活用したマッチングサイトの構築を依頼した場合、開発コストが省けます。よって、スクラッチ開発よりも費用相場は低く抑えることが可能です。必須の機能に絞り込んだマッチングサイトをWordPressで構築するなら、費用相場は、おおよそ50〜150万円の範囲に収められると考えられます。これは、スクラッチ開発と同じことで機能を増やせば費用相場は高くなります。ただ、プラグインで追加できる機能であればスクラッチ開発ほど費用が膨らむことはありません。 WordPressとマッチングサイトの注意点 企業担当者のなかで「制作会社に依頼したいが、予算が確保できない」といったお悩みを持つ方が多く存在します。そこから時間をかけてWordpressを理解し、地道にマッチングサイトを構築する方法を選ぶ方が少なくありません。その際に、Wordpressの注意点がありますので、簡単に紹介します。 カスタマイズには知識とスキルが必要 WordPressには魅力的な機能があることを前述でも述べました。豊富なテーマにプラグインがあります。それらを活用し、比較的簡単に機能を追加・ビジュアルカスタマイズができることがメリットです。しかし、これらのテーマやプラグインの範囲外のことをやり始めようとすると、専門知識やスキルが無ければできなくなります。プラグインの機能をカスタマイズするにも、PHPスキルが必須です。必要なスキルがあることを覚えておきましょう。 セキュリティの確保に注意! WordPressは世界中で活用されています。裏を返せば、その分だけハッカーが存在するということです。Wordpressの場合、管理画面のURLがデフォルトのままだと、すぐにハックされる危険性があります。過剰に考えすぎる必要はありませんが、適切な処置、セキュリティ関連のプラグイン導入、アップデートパッチの適用を忘れない、パスワードはわかりにくいものにするなど、セキュリティの確保には充分注意する必要があります WordPressが向いていないサービスもあります 前述にも何度か述べていますが、プラットフォームタイプのマッチングサイトにはスクラッチ開発が適しています。実は、Wordpressにも向き・不向きがあり、会員制のマッチングサイトにはあまり向いていると言えないのです。プラグインは随時開発されていて、状況が変化する場合もあります。しかし、現状会員制マッチングサイトに必要な機能を持つWordpressプラグインは意外と少ないのです。プラグインを新しく開発してしまい、費用が莫大に膨れ上がったという事例もあるほどです。 マッチングサイトを構築する前の準備方法 ここでまでで、Wordpressの基本を軸にマッチングサイトの構築を紹介してきました。しかし、記事冒頭でも紹介した通り、マッチングサイトはビジネスの「ツール」に過ぎません。マッチングサイトの構築に取り掛かる前に、念入りな準備が必要です。 企画・リサーチ ビジネスにおいて、競合のリサーチは必要です。構築したアイディアと企画をブラッシュアップすると同時にリサーチも徹底的に行いましょう。ビジネスモデルを固めるために手段・方法を考え、現状のアイディア・企画のベストを実現させることが重要です。また、ベストな企画であっても、競合が多く薄れてしまう場合があります。ここでのリサーチが必要です。 「薄利多売」か「高付加価値」のビジネスモデルを判断 次のステップに進む前に、ビジネスモデルは「薄利多売」なのか「高付加価値」なのかを見極める必要があります。薄利多売か高付加価値かで、適切なマッチングサイト構築方法が異なるからです。薄利多売のビジネスモデルはプラットフォームタイプに多く、高付加価値は仲介・問い合わせタイプに多く見られる特徴です。スクラッチ開発が向いているプラットフォームタイプなら、マッチングサイト構築費用を第一に考える必要があるでしょう。 スモールスタートの成長に合わせて機能拡張する プラットフォームタイプのビジネスモデルは、高額な費用をかけても需要がなかったということがあり得ます。よって、最初から完璧を求めず、最小限の機能でスモールスタートすることが得策と言えます。ユーザー数が増え、ビジネスが順調に回るようになれば、ユーザーの声を反映した機能拡張をしっかり実行し、さらにユーザーの利便性を高められるでしょう。 まとめ WordPressを活用したマッチングサイトの作り方を中心に、サービスに応じた構築方法、外注した場合の開発費用相場などを紹介してきました。ビジネスを展開していく際に、マッチングサイトの構築を手法とすればWordpressは最適な選択かもしれません。しかし、すべてにおいてWordpressが万能なわけではないのです。IT知識・スキルが無ければ、自由度が限りなく制限されてしまいます。重要なことは、適正適所を選択し、できない領域は制作会社に協力を仰ぐこと。その時は優良な制作会社を探し出し、無料で相談することが必要です。ぜひ、利用してみてください。 Tweet Share Hatena Pin it マッチングサイト 新規事業を立ち上げるプロセスとフレームワーク DXとは何か DXについて簡単解説