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シェアリングエコノミーをビジネスに アプリ開発や注意点まで解説

 カーシェアやシェアハウス、家事代行サービスまで、シェアリングエコノミーの人気は近年衰えるどころか、急速に拡大しています。使ったことがある方も多いのではないでしょうか。サービスの範囲は多岐にわたり、ビジネスチャンスの場にもなっています。

 この記事では、シェアリングエコノミーをビジネスとして検討している方に向けて、その概要や収益化モデル、シェアリングエコノミーに不可欠なアプリ開発の注意点などをご紹介していきます。

シェアリングエコノミーとは

  シェアリングエコノミーとは、モノ、場所、スキル、時間などを提供、共有する仕組みを指します。主に、インターネットを通じて人々と様々なものを共有するサービスで、事業者が提供するアプリはシェアリングエコノミー(シェアエコ)のプラットフォームとなっています。そのため、アプリ開発は、シェアエコを実用化するために欠かせません。

アプリ開発を行いシェアリングエコノミーを始めることの利点

 シェアエコにはアプリ開発が欠かせませんが、その理由はどこにあるのか、シェアエコの利点も踏まえてご紹介します。

①低コストでビジネスを始められる

 すでに保有しているモノやスキルを活用して提供することで、初期費用を抑えることができます。また、遊休資産をシェアすることで、持て余している資産の活用につながります。

②運用のためコスト(仕入れなど)がかからない

 シェアエコでは最初にアプリ開発をしてプラットフォームさえ整えれば、資産を貸し出すだけなので新たな商品の仕入れなどは不要になります。他のビジネスモデルとはっきり異なる点です。

③マーケティングにフォーカスできる

 アプリなどのシステムが完成すれば、あとはビジネス戦略に集中できます。アプリの運用自体は負担が少ないため、そこに割く労力が少なく、マーケティングに集中して顧客獲得にフォーカスできるのです。

④運用コストも低い

 アプリができればその運用にはそれほど費用はかかりません。またシェアするものも、貸し出すわけですので、保有・維持費用も少なくて済みます。

どうやって稼ぐのか?収益化のために

 シェアリングエコノミーはどうやって収益化していくのでしょうか。大きく2つ方法があります。

手数料収入

 手数料収入では、ユーザーにサービスを利用してもらうごとに収益を得ていく収益モデルです。例えば、空きスペースのシェアでいうと、借り手が貸し手に使用料金を支払いますが、その使用料金のうちのいくらかを手数料として得るというものです。

固定費(月額利用料)

 固定費モデルでは、ユーザーに定期的に決まった金額を支払ってもらい、その代わりサービスは利用し放題とするものです。多くが複数のプランを用意して、月額料金が高いプランほどグレードアップしたサービスを受けられる内容になっています。とりわけ、B to Cのサービスでは、この月額利用料での固定費モデルが採用されています。

どんなシェアリングエコノミーがあるのか?サービス例をご紹介

 ここからは、どのようなシェアリングエコノミー事業があるのかをご紹介していきます。サービスは多岐にわたりますが、モノ、スペース、スキル、人材、企業マッチングについて取り上げてみたいと思います。

①モノのマッチング

 物をシェアするのがモノのマッチングです。使わなくなったおもちゃ、読まなくなった小説などを次の使い手や読み手につなげていきます。フリマアプリも、ここに分類されます。

 モノのマッチングで人気のサービスが、メルカリです。不要になったものを売り、購入してくれる人をつなげるサービスで、使ったことがある人も多いのではないでしょうか。

②スペースのシェア

 スペースのシェアは空いた空間の貸し借りを行うサービスです。スペースは移動できないため、遊休資産と化している人も多いのではないでしょうか。一方、会議室や、習い事などでスペースの需要はあります。スペースシェアはこれらの人を結びつけます。

 例えば、SPACEEは、会議室や営業時間外の店内などのスペースの貸し借りを行う人気のプラットフォームとなっています。ほかにも、SPACEMARKETなど、多くのサービスがあります。リモートワークが主流な働き方の一つとなり、今後も人気は継続していくでしょう。

③スキルのマッチング

 特定のスキルを持っている人と、そのスキルを求めている人をつなぐサービスです。スキルの幅は広く、軽作業から語学講師など、簡単な作業から専門的な分野まで含まれます。

 クラウドワークスランサーズもこの一例です。インターネット上で、ある特定の仕事をしてほしい人と仕事をしたい人をつなぎ合わせるサービスです。

④人材のマッチング

 人材不足に陥っている人や会社と、働きたい人を結びつけるサービスです。ミスマッチを防ぐために、報酬や仕事の内容は事前によく話し合うことが必要です。

 このサービスでの代表例がTimeeです。主に飲食店やコンビニなどで、人材不足の店舗と人材をマッチングさせる典型サービスです。

⑤企業マッチング

 現在は、BtoCやCtoCのシェアリングエコノミーアプリが多いですが、企業同士のマッチング(B toB)を行う企業マッチングも見逃せません。企業間での取引のため、成功すれば、安定的な収益も見込みやすいです。

 ラクスルでは、印刷会社の非稼働時間にある印刷機と、印刷をしたい企業をマッチングします。空いた時間で印刷機を貸与するので、低コストで印刷ができるようになりました。

シェアリングエコノミーのアプリ開発で注意すること

 シェアリングエコノミーにはアプリ開発が必要であることは既に述べました。しかし、このアプリ開発には思わぬ落とし穴があります。開発後に後悔しないために、注意点をチェックしていきましょう。

①需要はあるか?

 そもそも需要がなければ、アプリを利用するユーザーは現れません。ライバルの企業の戦略を参考に市場の需要を見極める必要があります。需要のない分野はマーケットが存在しているとは言えず、せっかくアプリ開発したのに無駄に終わってしまう危険があります。

②アプリの機能は必要なものだけを

 アプリに備えられる機能はたくさんありますが、それらすべてが必要なわけではありません。無駄な機能を追加したことで、余分な費用が生じて予算オーバーになったり、アプリの利用が煩雑になることもあります。事前に、自分たちのアプリに必要な機能は何か確認しておきましょう。

③決済システムを備えること

 インターネット上の取引であるため、決済システムの完備が必要です。決済システムがなければ利便性は下がりますし、決済システムに不備があればトラブルが生じ、サービスの信用も低下します。そのため、マッチング完了後に決済がきちんとシステム化できているか確認しましょう。

まとめ

 シェアリングエコノミーとそのアプリ開発のメリットや、シェアエコのサービスの種類、アプリ開発の注意点などをご紹介してまいりました。シェアエコの市場規模は拡大し続けると言われています。シェアリングエコノミーを新事業として立ち上げようと思っている方は、是非ともアプリ開発も併せて検討し、成功を掴んで下さい。

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